2020年も残り2カ月を切り、年末に向けてバタバタとし始めている人は少なくないのでは? 子どもやパートナーへのクリスマスプレゼントの準備、お世話になったあの人への年賀状の準備など、人によってやることはいろいろあると思うが、ふるさと納税もしっかり済ませておきたいところ。そこでここでは、筆者が実際に寄付した自治体を紹介したい。
沖縄県国頭村のふるさと納税
好きな自治体に寄付をすることで、寄付金が所得税や住民税の控除対象になり、さらに特産品などのお礼の品がもらえるオトクな制度「ふるさと納税」。米や肉、フルーツ、衣料品など、さまざまなお礼の品が用意されているから、楽しみながら寄付をしている人が多いだろう。筆者もアレコレ寄付している。今回はそのなかから沖縄県国頭村をピックアップ。
やんばるでおなじみ(?)の国頭村
国頭村は「やんばる」と呼ばれる沖縄本島の北部に位置する、最北端の村。人口は約4700人で、面積の90%以上を森林が占めている。天然記念物のヤンバルクイナなどが生息していることでも有名な地域だ。
沖縄好きな筆者は以前、冬の時期にレンタカーでやんばるを巡ったことがある。本島最北端の岬・辺戸岬や大迫力の岩山が連なる大石林山など、やんばるならではの観光スポットがあり、那覇や北谷などでは体験できない魅力が多くある。那覇のような南からレンタカーで向かうと、とにかく遠い。沖縄は小さく見えて、意外とでかい。移動だけで数時間かかるため、気軽に行ける場所ではないかもしれないが、沖縄好きであれば一度は行っておきたい場所だ。
お礼の品はフルーツ、海ぶどうetc…
そんな国頭村のお礼の品には、マンゴーやシークヮーサー、海ぶどう、豚肉など、いろんなものが用意されている。どれも魅力的ではあるが、今回筆者が選んだのはサンゴの株主になれるというもの。
サンゴ1株を購入し、そのサンゴをコンクリートのブロックに針金で固定し、国頭村の漁港近くにある水中の養殖場で育てることができる。年4~6回写真撮影して、成長過程を見せてくれるのだとか。
実際に手元に送られてくるものには、サンゴ株主証明書などがある。
沖縄のサンゴ礁が減少?
沖縄のサンゴ礁が白化している、というニュースを見聞きしたことがある人は多いだろう。温暖化による海水温の上昇が要因のひとつともいわれており、国内で最大となるサンゴ礁「石西礁湖」では、97%のサンゴが一部白化しているという調査結果も公表されている。
沖縄のきれいな海を維持するためにも、サンゴ礁はとても重要な役割を果たしている。肉やフルーツなどのお礼の品を楽しむのももちろんアリだが(筆者もしている)、今回紹介したような保全活動への寄付にも目を向けてみるのもよさそうだ。