石垣島旅行で行きたい観光スポット「やいま村」が魅力的すぎた

八重山諸島

航空会社のウェブサイトや旅系YouTuberの動画を見ながら、夏休みの旅行先をいろいろ探している人は多いはず。国内の南国リゾートの定番・沖縄には魅力的なスポットが数多く存在するが、今回は石垣島にあるテーマパーク「石垣 やいま村」をチェックしよう。

自然や文化、食などを楽しめる「石垣 やいま村」

夏の旅行先としても人気がある沖縄県の離島・石垣島には、ダイビングやシュノーケリング、八重山諸島の離島巡り、天体観測など、数え切れないほどの楽しみ方があり、「もうどこに行けばいいかわからない……」と悩んでしまうこともある。

そんなときは、いろんな体験ができる「石垣 やいま村」(以下、やいま村)がおすすめ。

日本最南端・最西端のテーマパークであるやいま村は、沖縄の文化やグルメ、自然を楽しめるのはもちろんのこと、生き物の観察もできる、魅力的なスポットだ。

やいま村の受付で入村料を支払い、ここのゲートを通って中へ進もう
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リスザルと触れ合える

一年中暖かい気候の石垣島は、熱帯産の動物が過ごしやすい環境であるため、やいま村の中には「リスザルの森」がある。

自然に近い状態で飼育されているリスザルと直接触れ合える森では、肩や手にリスザルが乗ってくることがあるのだとか。えさやり体験も用意されているから、より身近に感じられるはず。
※えさやり体験は、リスザルの健康状態や天候によって休止になる場合もある

筆者は時間がなくリスザルの森には寄らなかったので写真は撮れず……。

水牛も観察できる

八重山の竹富島や由布島などでは水牛が引く車に乗ることができるが、観察だけならやいま村でも可能。おじいちゃん水牛のたろう君が「水牛の池」でのんびりと暮らしている。

ちなみに水牛には汗腺がなく、舌による体温調整もできないことから、暑い日はずっと池に入って涼んでいるらしい。

筆者が訪れたときもたろう君は池の中で過ごしていた
大きい角があるけれど、とてもかわいらしい顔をしている

たろう君を眺めていたら鮮やかなトンボが止まったのでシャッターを切ってみた。日本では石垣島と竹富島、西表島、波照間島のみに生息するコフキショウジョウトンボだった。

赤いお腹と青黒い(?)胸が特徴の成熟したオスのコフキショウジョウトンボ
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保護されたカンムリワシを近くで観察できる

八重山には希少な動物や昆虫などが数多く生息しており、そのなかでも数の減少が危惧され、保護活動も行われているのがカンムリワシだ。環境省レッドリストの絶滅危惧IA類に指定され、国の特別天然記念物でもあるカンムリワシは、石垣島と西表島だけに生息する希少な猛禽類で、200羽程度しかいないといわれている。

筆者が石垣島で見かけた野生のカンムリワシには足環がついていた。小学校の体育館に迷い込み救護された北斗くんだ

やいま村はカンムリワシの保護にも力を入れており、カンムリワシの観察用ケージや資料展示室も設置されているからいろいろと学びがあるはずだ。

ちなみに、救護されたカンムリワシは治療を終えると放鳥されるのだが、ケージの中には2007年に交通事故に遭い、翼を骨折して野生に戻ることができなくなった終生飼養のよんなーくんが暮らしている。

カンムリワシの観察用ケージ

もし野生のカンムリワシに出会ったとしても、過度に接近してしまうと彼らの生活に悪影響を与えてしまったり、驚かせて交通事故に遭わせてしまったりする可能性が高くなるため、遠くからしか観察できない。でも、やいま村では、よんなーくんを近くでじっくりと“静かに”観察することができる、とても貴重な場所だ。

カンムリワシ
凛々しい顔つきのよんなーくん
翼には傷が残っている

カンムリワシに関する詳しい情報は以下記事にまとめている。

カンムリワシの観察を終えてやいま村の中を散策していたら、これまた国の天然記念物に指定されているリュウキュウキンバトが歩いていた。都内で見かけるドバトもきれいだけど、キンバトの緑色に輝く翼にはうっとりしてしまう。

リュウキュウキンバトは飼育されているわけではないので、「出会えたらラッキー」くらいに思っておくといいかも
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気軽にマングローブを散策できる

石垣島や西表島には、カヌーや船に乗ってマングローブを楽しむアクティビティが充実しているが、体験するにはそれなりのお金と時間、体力が必要になる場合があり、人によっては不向きだろう。でも、やいま村なら“徒歩”のみでマングローブを楽しめる。

マングローブの中から見た名蔵川。鳥の鳴き声が聞こえてくる気持ちのいい場所だ

2005年にラムサール条約の登録域となった「名蔵アンパル」を観察できる自然探勝路があり、マングローブまでの道では、リュウキュウ松林や亜熱帯の植物なども観察可能。

ちなみに筆者は、マングローブエリアでオキナワハクセンシオマネキやミナミトビハゼなどの生き物を観察することもできた。

大きなハサミを振る姿が愛らしいオキナワハクセンシオマネキ
ミナミトビハゼは沖縄の言葉でトントンミーと呼ばれている
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沖縄伝統の古民家に触れる

やいま村の中には、国の有形文化財に登録されている築100年以上の古民家や昔の庶民の暮らしを再現した海人の家・農民の家もあり、古き良き沖縄の風景を楽しむことができる。外から見るだけでなく、家に上がることもできるため、開放的な家の中でゆったりとくつろいでもOKだ。

村内には赤瓦の古民家が立ち並んでいるから、人気の離島・竹富島のような気分を味わえるかもしれない
農民の家エリアにある「シートーグルマ」(砂糖歯車・サトウキビ圧縮搾機)
海人の家にはウミガメの剥製も展示されている
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高さ5mから名蔵湾の絶景を楽しむアンパル塔

村内にあるアンパル塔は、高さ約5mの名蔵湾の絶景を楽しめる展望台だ。琉球王朝時代に遠方を見渡すために作れていた遠見台がもととなっている。

筆者は、夢中になりすぎてしまい、遠見台の写真を撮り忘れてしまったため、イメージとして以前波照間島で撮影した、“波照間島の遠見台”の写真を掲載しておく。

これは波照間島の遠見台。アンパル塔はもっとしっかりとした造りだった。ちなみに黒島などほかの離島にも遠見台はある
アンパル塔からの眺め。きれいな芝生の右側に名蔵湾が広がる絶景エリアだ

天気がよくて西表島や小浜島、竹富島も見えていたが、うかれた記念撮影ばかりしてしまい、ここに載せられるような写真はなく……。

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民謡ショーやものづくり体験なども楽しめる

自然や生き物、文化などさまざまものに出合えるやいま村では、ほかにも三線の生演奏と唄、踊りを楽しめる民謡ショーや伝統的な衣装を着用できる琉装体験、シーサーの色付け体験など、いろんな楽しみ方がある。

入村せずに立ち寄れる「名蔵ドライブイン あんぱる食堂」では、八重山そばやジューシーなどのような沖縄グルメも食べられるから、「ランチどうしよう?」という悩みは不要だ。

時間がなかった筆者はこれらを楽しむことができずちょっと後悔。石垣島の魅力がぎゅっと集まったやいま村に行くときは、時間に余裕を持って一つひとつをのんびりと楽しんだほうがより良い思い出になるはずだ。

石垣 やいま村情報

営業時間9:00~17:30(最終入村受付17:00)
定休日年中無休 ※台風などにより休村する場合もある
入村料【一般料金】
大人: 1200円
小人: 600円

【団体料金】(15名以上)
大人: 1000円
小人: 500円

【障がい者手帳をお持ちの方】
半額(同伴者1名まで)
大人: 600円
小人: 300円
住所沖縄県石垣市名蔵967-1
駐車場乗用車約100台
ウェブサイトhttps://www.yaimamura.com/
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※掲載している情報は記事制作時のもので、現在の情報とは異なる場合があります

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この記事を書いた人
奈古善晴

約10年間車屋に勤務し、中古自動車査定士の資格を取得。アートディレクターとして自社サイト・販促物の制作、広告運用などを担当。その後、編集プロダクションに転職し、編集者・ライターとしての実績を積み、現在は独立。これまでに「editeur」や「FNNプライムオンライン」「ビジどこ会員サイト」「ままのわ」「スーモジャーナル」「R25」「&GP」など様々なメディアに寄稿。コンビニやファストフードなどを中心に、年間1000品以上の新商品レビュー記事を執筆する。